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CMS構築の考え方1

Webサイトは、ワンストップ・ソリューションセリングを目指して進化しています。
さらに、ユーザへの最適な情報提供のために、ユーザが使用するシチュエーションに応じたコンテンツを考える必要があります。

より良いユーザへのサービスを求めて

すべては、ユーザのために

「ソリューションセリング」――このキーワードは、小売業を営んでいる方なら、誰でも耳にしたことがあるキーワードではないでしょうか。
「おもちゃ屋」とか「薬局」という商材くくりのサービスではなく、ユーザの「問題」をキードライバーにした商品群を提供することにより、ユーザニーズに応え、さらにワンストップで対応商品を販売することによって、売り上げを拡大していくという考え方です。

たとえば「トイザらス」。
単なるおもちゃ屋ではなく、子供の問題を抱えたお母さんのためのソリューションをワンストップで解決しようとしています。
紙おむつを置いてある店をおもちゃ屋とは呼びません。
まさにCMSの概念は、これがベースとなっています。
ワンストップでソリューションを提供するためにはどうすればよいのか?
その答えがCMSの概念です。

CMSの概念は、Web構築のための概念ではありません。
あくまでもユーザニーズに応えるための概念であり、ワンストップ・ソリューションセリングを成し得るための唯一無二の概念なのです。
ここで言う「ワンストップ・ソリューションセリング」とは、顧客のニーズにもとづき顧客の問題をワンストップで解決することにより、より深い満足体験と売り上げを両立させるための手法になります。
この手法こそがリアル、バーチャル問わず、小売業が進んでいく方向になります。

「ソリューションセリング」は、Webサイトにおける情報設計の基本となるキーワード

「ワンストップ・ソリューションセリング」こそがCMSで成し得るべきことです。
CMSの概念を導入することで、コンテンツ(情報)が制御され、ユーザに満足体験を提供できるようなサイトが構築できるかもしれません。
しかし、ご理解いただきたいのは、CMSツール自体がコンテンツの整理を行ってくれるわけではないということです。
間違いなく矛盾のないコンテンツ(情報)を持ったWebサイトを設計できなければ、CMSツールそのものもまったく機能しません。
もちろん、それがユーザニーズに適合したコンテンツであることも必要です。
それらのコンテンツは、自分たちで整理し構築していかなければならないのです。
それができていれば、CMSツールがなくても、当然ユーザに満足体験を与えるWebサイトになる可能性は高いはずです。

デバイスの違いは、ユーザが教えてくれる貴重な情報の1つ

検討しなければならないことは、そのデバイスを利用するときのユーザのシチュエーションです。
スマートフォンでホテルのWebサイトにアクセスしてきたら、たぶんそのユーザは駅とか空港とか、そのような場所にいる場合が多いはずです。
必要なコンテンツとしては、「当日予約」「アクセス」「予約の変更・キャンセル」等が考えられます。
ユーザが、今どんな状況にいるのか、デバイスはそれを企業が感じ取れる重要な情報なのです。
そのような重要な情報を受け取りながら、PC版のWebサイトのフォーマットでしか情報を提供しない企業があるとすれば、ユーザに対するサービスレベルが低いと言わざるを得ません。
つまり、デバイスごとにユーザが必要とする情報は違う可能性が高いはずですし、使い勝手も大きく異なるはずです。
ページ単位やテンプレート単位ではなく、コンテンツ単位で必要な情報が最適化されていること「いつでも、誰でも、どこででも」有効に利用できるサービスであることが、これからのWebサイトには求められ、実現していかなければならない課題となります。
言い方を変えれば、CMSという概念は「いつでも、誰でも、どこででも」を成し得るための最適なコンテンツ管理手法だとも言えます。